2023年05月07日

リアルにこそ意味がある

 コロナの蔓延によって、社会様式は大きく変化しました。オンライン会議やテレワークもコロナを機に一気に普及しました。
 この「オンラインで会う」という新しい生活様式は、コロナが落ち着いてきたとともに、通常通り対面で会う形式に戻ったものもありますが、今後も引き続き根付いていくものと思っています。
 「リアルで会わないと仕事にならない」という人もたくさんいますが、そもそも「必要な情報を伝達する」ということについてだけならオンラインで十分なはずです。

 チャットとオンライン会議ツールがあれば、必要な情報は伝えられ、一応仕事自体は成立するということは実感しました。なんなら、場所や時間の制約にとらわれずに、人と人が繋がることができ、時間などの無駄もない。まさに良いこと尽くしです。

 そのはずなのに、オンラインで十分、人と話しているはずなのに、一応必要な情報のやりとりはできているはずなのに、なにか違う。なにか物足りない。なんでやろ?と思った人は少なくないはずです。結局オンラインで話せるとみんなわかった時代になっても、わざわざ人は街まで出かけて色々な人に会っているわけです。

 つまりは、本当のコミュニケーションは「リアルなくしてあり得ない」というのが私の結論です。
 私が以前勤めていたNTTでは、今後100%在宅勤務が認められるようですが、これで会社が機能するのかは甚だ疑問を感じています。コロナ禍では「コミュニケーション」という一番大切なことが欠けてしまったと感じています。

 今後、少しずつ、失ってしまったものを取り戻していこうと思います。

東名鍛工株式会社 代表取締役社長 宮嶋俊介

愛犬とのコミュニケーションだけは何があっても日に日に増すばかりです(笑)