5月10日、恐れ多くも全国放送であるがっちりマンデーにて、「兄弟でがっちり」というテーマで出演してしまいましたが、決して「がっちり」ではないものの、「兄弟でうまく経営できている」ことについて、この機会に自分なりの所見を書いてみたいと思います。
これまでも何度か「兄弟経営」ということで、取材を受けたことはありましたが、いつも語っていたのは「性格が真逆だからうまくいけてる」とか、「毎月末に二人で墓参りに行っていますが、喧嘩してたらご先祖様に申し訳が立たない」とか言った理由を語っていました。
が、実のところ、そんなきれいごとだけでは済まされないのが兄弟経営と思っています。どこの本で見たわけではありませんが、うまくいく秘訣として、私なりに感じていることは次のふたつです。
まず一つ目は、ものごとの決断は、損得とか私心、好き嫌いではなく、善いか悪いか、この一点のみで判断している人間かどうかということです。特にこの要素は、上に立つ側に必要と思っていますが、考えの違いから喧嘩になることあれど、何事もなくスッと元に戻れるのは、上に立つ側が正しい考え方をもって決断し、誰よりも熱意をもって仕事と向き合っているからだと思っています。
二つ目ですが、自分を律することができるかどうか。もう少しわかりやすく言うと「念」を抱かず自分をコントロールできる人間であるかということです。特にこの要素は、下の側に必要な要素と思っていますが、人を恨む、憎むという「念」は自分のエネルギーをすべて奪います。念を抱いたら自分が不幸になります。理不尽なことがあってもサッと受け流し、自分の中でプラスのエネルギーに変えれるかどうか。これにはかなりの修行が必要ですが、こんな番頭さんがいれば、強い組織となると思います。
うまくいっていない会社をこれまで何社か見てきましたが、このバランスがとても悪いように感じます。ミヤジマは私心ではなく善悪の判断とはいえ、最大級の嵐を会社に起こしつつも、悪い人ではない兄を、弟が「忍」の一文字で支え、絶妙のバランスをとりつつ前進している会社というのが私なりの所見です(笑)
これからもいい会社にするために、兄弟仲良く、頑張ってまいります。今月もよろしくお願いします。
東名鍛工株式会社 代表取締役社長 宮嶋俊介

